③共通する要素の表記

UML
  1. ノート:各要素の表記にコメントを付加します。
  2. フレーム:図の種類と図の名称を表記して、その図が何の図かを表現します。
  3. ステレオタイプは表記要素のグループを意味付けて、分類することができるようになる表記です。
  4. メタ属性:付加した要素に対して、意味を追加できます。
  5. 制約:条件や制限事項などの表記を付加できます。
  6. タイプとインスタンス:UMLはモデル要素をタイプとインスタンスという二つの見方からとらえます。
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共通の要素

ノート

同僚Lさん
同僚Lさん

共通する要素の表記として、まずノートがあります。

使い道は各要素の表記にコメントを付加するための表記です。
対象の要素に対して破線を接続します。

表記法:

適用例:
同僚Mさん
同僚Mさん

ふむ、沢山貼り付けすぎて図が見え難くなる点にも、
気を付けないとダメかもな。

フレーム

同僚Lさん
同僚Lさん

共通する要素の表記として、フレームがあります。

使い道はUML図として対象の図を長方形で囲み、図の種類と図の名称を表記して、
その図が何の図かを表現します。

表記法:適用例



同僚Mさん
同僚Mさん

表記要素でだいたい、何の図かはわかるけれども、
記載あればわかりやすいね。

ステレオタイプ

同僚Lさん
同僚Lさん

ステレオタイプは表記要素のグループを意味付けて、
分類することができるようになる表記です


名称の表記の仕方はギュメ”《》”と呼ばれる文字でくくります。

UMLには既に指定語として意味が決まっているものがあります。
指定語以外は自由に命名することができます。


ステレオタイプを利用するとそれぞれのアプリケーション(例えばAアプリ、Bアプリ)であっても、
本来の意味を損なうことなく表現できます。

例えば、Aアプリ、Bアプリであっても通信インターフェースがある事とすると
《CommunicationInterface》などと命名することができる


AアプリでもBアプリでも実装は違えど通信インターフェースという意味合いは変わらず表現できます。

表記法:
《ステレオタイプ名称》

適用例

同僚Lさん
同僚Lさん

また、ステレオタイプを付けた表記要素に、独自のアイコンを割り当てて見やすく表現することもできます。

アイコンの割り当て次第ですが、かなりわかりやすくなる場合があります。


適用例:

同僚Mさん
同僚Mさん

アイコンにすると、不慣れな人でも直感的にわかりそうだね。
慣れている人からすると、見にくいかもしれないね。
認識を伝える事が目的だから都度、適用の仕方を工夫するとより効果的かもしれないな。

メタ属性

同僚Lさん
同僚Lさん

メタ属性は付加した要素に対して、意味を追加できます。

こちらも指定語として意味が決まっているものがあります。

指定語以外は自由に命名することができます。

適用例として、{abstract}というメタ属性を追加したアプリという抽象化クラスを表現しました。

実は{abstract}は、{isAbstract == true}の略称なのですが、やはり認識を共有することが目的なので、見やすく{abstract}と表記することもできます。

記法:
   {メタ属性=値}

適用例:

同僚Mさん
同僚Mさん

表記要素に意味を追加できるところは、ステレオタイプと似ているけれども
AアプリでもBアプリでも通信機能は通信機能と言う様なグルーピングを目的とせず
個々の要素に対して意味付けすることが目的というところが違うのかな。

制約

同僚Lさん
同僚Lさん

制約は、呼んで字の如く。
条件や制限などを付加できます。

こちらも指定語として意味が決まっているものがあります。
指定語以外は自由に命名することができます。

記法:
 {制約}

適用例:

同僚Mさん
同僚Mさん

設計、製造工程段階でも約に立ちそうだな

タイプとインスタンス

同僚Lさん
同僚Lさん

UMLはモデル要素をタイプとインスタンスという二つの見方からとらえます。

タイプは、もの事を抽象化した視点でとらえ、本質に近い無駄を省いたシンプルな表現ができます。

インスタンスは、タイプを具象化したもので、属性や操作などもの事に近い表現です。

もの事の特色をそのまま近い形なので、図を作成する際は考えやすいです。

二つの見方ができるということは、インスタンスに対するタイプは必ず存在します。
インスタンスから抽象化したものがタイプだからです。

逆の言い方をするとインスタンスから抽象化できないものは図式化又はモデル化に問題がある可能性があります。

適用例:

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